火曜日

「遺伝子も腸の言いなり」藤田紘一郎著、レビュー

表紙を見てのごとく、
腸内環境を整えましょう
ということです





例えば
不安を感じやすくなった無菌マウスでは

気分を落ち込ませないような役割をしている
「セロトニン」

が少なくなっているといいます


そして
自分たちが作り上げた文明社会によって
自分たち自身が不安を感じやすくなっていて

その原因の一つに
抗菌や殺菌、安易な抗生物質の服用などで、
腸内細菌が住みにくい環境になっている

というのが挙げられます


腸の意見を無視した脳が
自分の快感だけを優先して
腸内細菌が安心して住めない環境を
作ってしまった

と言うことができるわけです





実際、著者自身が
文明にほとんど触れていない部族を
調査に行った際のことで

缶詰やアルコールと
装飾品などを交換してもらったら

その後
缶詰やアルコールを求めて、
暴走し始めたということがあったようです



腸内環境の変化が
人の行動に影響した

よい例ではなかと思います



ちなみに「セロトニン」は
腸内細菌によって合成されて、
脳に送られることが確認されている

とのことで

低糖質食を心がけ
腸内細菌の餌となる食物繊維が豊富な
野菜、豆類、果物などを使った

手作り食品や発酵食品をオススメしています


他に
イワシ、サンマなどの青魚
亜麻仁、オリーブなどから
新鮮で良質な油分を摂取する

プロバイオティクスを含む食品
を摂取することも

合わせてオススメされていました




では
肝心の遺伝子についてなんですが


2003年にヒトゲノムの解析完了後
9年に渡って

ガラクタだと思われた遺伝子を解析した結果、
その80%は生命活動に関連した
何らかの機能があることがわかった

ということで


遺伝子そのものの変化によって
生命活動や疾病に影響するのではなくて

「いつ、どこで、どのように
遺伝子上のスイッチがオン・オフになるか」

による


そして
それをコントロールするのは
「環境からの信号」で

それを元に
遺伝子のスイッチが切り替わる


という話しで

これには
既成概念が崩される思いでした


でも妙に納得もできますよね



例えば
海洋微生物から海藻を消化するための
遺伝情報を受け取ったことによって、
日本人は海藻を消化できるようになった

というように
環境の影響を受けて変化をし続けているし、
種から種へ受け継がれていく



つまり
食生活などの生活環境
そこから作られる腸内環境
物事の捉え方、考え方
人間関係

多様な環境が遺伝子を操作している
ということができる


この辺のことになってくると
Xパワーを素直に聞いて実践していけば
自然と良い方向へ向かっていくので


思考、行動、感情、発言を
一致させていくことと、

特に同化テクニックに関しては
これからも気をつけようと
思いを新たにしました


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